FIFAワールドカップ2022カタール大会
リオネル・メッシ率いるアルゼンチンが優勝したFIFAワールドカップ2022カタール大会。
あらためて決勝戦を見ると、とんでもないドラマでした。
試合は前半からアルゼンチンが押し気味に展開、前半終わって2ー0でアルゼンチンがリード。
2点目を取ったディマリアはゴールを決めた直後涙ぐむ表情を見せ「メッシにワールドカップを取らせたい」思いがひしひしと伝わってきて、アルゼンチン代表のこの試合にかけるモチベーションとメッシへの気持ちを象徴するシーンだったと思います。
対するフランスはミスが目立ちシュートも0本とグダグダな内容。
アルゼンチンの守備に完全に抑え込まれ、これは誰もがこのままアルゼンチンが優勝すると思っただろう後半残り時間15分というところでフランス代表のエース、キリアン・エムバペが覚醒。
ペナルティキックを決めたのを皮切りに、その1分後には味方がメッシから奪ったボールをつなぎ浮き球をエムバペが芸術的なボレーシュートを決めて一気に追いつくのです。
試合は延長戦に入り、延長後半、ゴール前のこぼれ球をメッシが押し込みアルゼンチン代表が勝ち越し、やっと苦労の末にメッシが自らワールドカップをたぐり寄せたと思った矢先、その10分後フランスにPKを与えてしまい、これをエムバペが決めてハットトリック達成、試合はまたも振り出しに戻ってしまうのです。
PK戦にもつれ込んだ試合は、GKマルティネスの活躍でアルゼンチン代表が勝利、ついにメッシはずっと見放されていたワールドカップを手にしたのでした。
試合は前後半延長戦合わせて120分プラスPK戦となり、映画を1本観る以上の長時間となりましたが、映画よりもドラマチックな感動をよぶものとなりました。
「三苫の1ミリ」に代表される日本代表の活躍やモロッコの躍進などもあったこのカタール大会はサッカー経験者の自分としても過去イチ楽しめた大会で、これだけPK戦とゴールキーパーにスポットが当たった大会も珍しいのではと思います。
今大会では日本代表もPK戦の末にクロアチアに敗退しましたが、PK戦の想像を絶するプレッシャーの中で決め切るメンタルの差だったかなと思います。
日本に勝ったクロアチアもそうでしたが、あの雰囲気の中でゴールの真ん中に蹴ることができる気持ちの強さが必要なのかなと。
ちなみに自分が一番印象に残っているPK戦は94年イタリア代表のロベルト・バッジオが最後に外してブラジル代表が優勝したアメリカ大会決勝です。
今大会の結果を受け、PK戦のウェートが高まった現代のサッカー、これからゴールキーパーを目指すサッカー少年少女も増えるのかなと思います。
戦術的には延長戦PK戦まで見据えた選手交代のタイミング、そしてPKの精度をより高めるといったことがこれからの課題になってくるかもしれません。
また4年後が楽しみになるカタール大会でした。
※最優秀ゴールキーパーに選ばれたマルティネスですが、最後の最後にやらかしてしまいます。
ごく個人的な感想
※このアルゼンチンに勝ったサウジアラビアもすごい。。。
※各国選手のタトゥー多すぎで。。。